- 「猫を散歩させてる人がいる!」
- 「うちの猫も散歩させてあげたほうがいいのかな?」
コロナ禍でおうち時間が長くなり、癒しを求めて猫を飼う人が増えてきました。
犬の散歩は以前からよく見かけていましたが、最近は猫を散歩させてる人を見かけることも!
猫を完全室内飼いにしている人からすると、散歩させてあげた方が猫のためにいいのかと少し悩んでしまいますよね。
そこで今回は、猫を散歩させてる人はどうやってるのか、また猫を散歩させる場合の注意点をまとめました。
猫を散歩させてる人はどうやってるの?
犬の散歩といえば首輪とリードで一緒に歩くイメージですが、猫の散歩はどうやってるんでしょうか。
筆者が実際に見たことのある猫を散歩させてる人は
- リュック型のキャリーバッグに入れて背負って歩く
- ハーネスとリードをつけて一緒に歩く
この2パターンでした。
リュック型のキャリーバッグに入れて背負って歩く
猫のキャリーバッグには手提げ型とリュック型がありますが、リュック型を散歩に利用する人もいます。
リュック型のキャリーバッグには宇宙船のような形をした窓がついているものもあるので、猫を実際に外を歩かせるというよりは外の景色を見せてあげたいという人が多い印象です。
また、リュック型のキャリーバッグは車社会ではない地域で猫を動物病院に連れて行く際にも便利です。
猫をリュック型のキャリーバッグに入れて歩いているからといって猫を散歩させてる人とは限らないかもしれませんね。

ハーネスとリードをつけて一緒に歩く
こちらは犬の散歩と同じようなやり方です。
犬用の首輪やハーネスはペットショップなどでよく見かけますが、実は猫用のハーネスも販売されています。

リードは飼い主さんが手に持っている状態ですが、猫が自由に行きたいところに行けるようになります。
猫をのびのび自由に散歩させてあげたい方はこのやり方がいいですね。
猫を散歩させる場合の注意点
猫を散歩させる場合の主な注意点は4つあります。
- ノミ・ダニ予防含むワクチン接種は必ずしておく
- ハーネス・リードは必ずつける
- 車・電車が通る場所の近くは避ける
- 排泄物は持ち帰る
ノミ・ダニ予防含むワクチン接種は必ずしておく
猫が散歩に出ると、草むらに入っていったり野良猫に出会ったりすることも。
その際にノミ・ダニがついてしまったり、野良猫から細菌・ウイルスをもらったりする可能性があります。
可愛い飼い猫の病気を防ぐためにも、必ずノミ・ダニ予防やワクチン接種はしておきましょう。
ただし、外には猫が中毒を起こす植物も多く自生しているため、誤って食べてしまい中毒を起こす危険性もあります。
植物中毒はワクチンでは防げないため、飼い主さんがしっかりと見守りましょう。
ハーネス・リードは必ずつける
猫はとても脚が速く、最高速度は時速50km程度と言われています。
ハーネス・リードをつけずに外に出て走り出されてしまうと、とても人間の脚では追いつけません。
そのまま逃げ出して帰ってこない……という悲しい別れを防ぐためにも、ハーネス・リードは必ずつけましょう。
しかし、猫は体を押さえつけられて行動を制限されることに強いストレスを感じるため、ハーネスや服を着せようとするとほとんどの猫が嫌がって暴れます。
「猫は液体」と言われるように、少しでも隙間が空いているとすぐにハーネスから抜け出してしまいます。
実際に散歩に出る前に、室内でハーネスに慣れる練習をしておきましょう。
ハーネスに慣れる練習は、散歩だけではなく、災害時の避難にも役立ちます。


車・電車が通る場所の近くは避ける
猫は大きな音が苦手なため、車や電車の音でパニックになることがあります。
猫がパニックを起こすと、慣れていたハーネスでも抜け出したり、強い力でリードを引っ張って飼い主さんの手を離れたりする可能性があります。
そのまま最高速度で走り去り、交通事故に遭う……という悲しい事件は絶対に防ぎたいですよね。
猫は犬のように毎日決まった散歩のルートを覚えてくれるということはありません。
行きたいところへ自由に進んでいってしまうため、家を出る時から散歩を始めると交通量の多い道に出てしまう可能性もあります。
できれば静かな広い公園までキャリーバッグに入れて連れて行き、公園内で散歩が終わったらまたキャリーバッグに入れて連れて帰る方法がオススメです。
排泄物は持ち帰る
室内のトイレで排泄のしつけができている猫は、散歩に出ても外で排泄をすることは少ないですが、野生の頃を思い出して外での排泄を覚えてしまうこともあるようです。
外で排泄する猫の場合は、他人の家の敷地内や公園の砂場に入らないように注意が必要です。
糞処理用のビニール袋や手袋は必ず持っていき、猫が外で排泄した場合は必ず持ち帰るようにしましょう。

猫に散歩は必要?
ここまで猫を散歩させる場合のやり方や注意点をご紹介しましたが、そもそも猫に散歩は必要ありません。
野良出身の猫であれば、室内だけでは運動量や刺激が少なくストレスが溜まることがあります。
そういった場合に散歩をさせることはリフレッシュになって効果的です。
しかし、今まで一度も外に出たことのない猫は、散歩を望んではいません。
猫が窓際で外を見ている姿をよく目にするため、外に出たいのかな?と思いがちですが、自分のなわばりを確認しているだけです。
室内にキャットタワーなど上下運動できるものや、おもちゃなどの刺激が揃っているようであれば、無理に危険の多い外へ連れ出す必要はありません。

まとめ
いかがでしたか?
この記事では猫を散歩させてる人がどうやってるのか、猫を散歩させる場合の注意点をご紹介しました。
猫を散歩させる方法は以下の2つです。
- リュック型のキャリーバッグに入れて背負って歩く
- ハーネス・リードをつけて一緒に歩く
また、猫を散歩させる場合の注意点は以下の4つです。
- ノミ・ダニ予防含むワクチン接種は必ずしておく
- ハーネス・リードは必ずつける
- 車・電車が通る場所の近くは避ける
- 排泄物は持ち帰る
さらに、そもそも猫に散歩は必要ありません。
昔は家の玄関や窓が常に開いていて、猫が自由に出入りしたり、隣の家に入り込んで寝ていたり、なんて放し飼い的な飼い方が一般的でした。
しかし今は放し飼いにすると交通事故や病気などリスクの方が多いため、筆者は完全室内飼い派です。
猫を散歩させる場合は、リスクが多いことを理解した上でご家族や獣医さんとよく相談されることをオススメします。