わたしは20代前半の頃、アパレルの販売員をしていました。
流行の洋服を着て少しでも洋服がよく見えるように、それに合わせたメイクやヘアアレンジもして、お客様のニーズに合わせてご提案して、お客様に笑顔で帰っていただく。
とても楽しくてやりがいのある仕事で大好きでした。
でも、そんな楽しい仕事の中でどうしても耐えられなかったのが、同じ職場の女性のワキガのニオイです。
今回は、職場にワキガの女性がいたときのわたしの体験談をお話したいと思います。
はじめに
包み隠さずワキガに対して思ったことやリアクションを書いています。
ワキガでお悩みの方への配慮が足りない点があるかもしれません。
純粋な体験談としてご参考いただければと思います。
ニオイに耐えられないわたし。意外と大変だった冬のワキガ
臭いに敏感なわたし
「前世は犬だったんじゃないのかな?」と思うほど、元々鼻がよく利くわたし。
学生時代は更衣室での制汗剤スプレーのニオイで頭痛を起こし、電車の中では香水や加齢臭で頭痛と吐き気をもよおしたりしていました。
そんなわたしが苦手とするニオイ・ナンバー3までに入るのが、ワキガのニオイです。
冬のコートは臭いがこもっている
ワキガって汗をかいたらもわ~んとニオイが来ますよね。
夏はすぐわかるので、まだ心の準備ができるのですが、冬はコートを着ているのでほんのりしかわからなかったりするんです。
お客様がコートを脱いで他の商品を試着される時、想像以上のニオイがすることもよくありました。
すぐ隣でお手伝いすることもあるので、ちょっと困ってしまうことも。
カップルで来店されて彼の隣でということもあり、「これって大丈夫かな?」と勝手に心配したりしていました。
ワキガのお客さんが試着した服は店頭に出せない
そして一番辛かったのが、ワキガのお客様が試着されて購入されなかった商品はもう店頭には出すことができません。
その商品がラスト1点だった場合、その後にそれが欲しいと来られた別のお客様にご提供出できないことでした。
ワキガの方に罪はないのですが、ニオイは取れないので心苦しかったです。
特にアウターだと単価が高いので売り上げ的にも残念でした。
【女性のワキガ】職場での体験談
ワキガを気にしていたアルバイトの女の子
そんな職場にアルバイトで1人、ワキガの子がいました。
その子自身は自分がワキガだと分かっていて、夏にノースリーブを着ているときはかなり気にして何度も拭いたりしていました。
セールの時は忙しくて拭きに行くことができないので、たまたまその子の近くにいたお客様が「なんかワキガのニオイしない?」と言ったりすることもありました。
本人が気にしていることを「上司であるわたしから治療を勧めるのもなぁ」と悩んだりしました。
スタッフ間で着まわさなければいけない服
また、わたしが働いていたお店は今店頭にある服しか着ることができませんでした。
たくさん売りたい商品がある時は会社から、スタッフ皆で着回すように用意されることもありました。
状況によっては、その子が着た後に洗濯せずに着ないといけないこともあったのです。
その子は申し訳なさそうにするし、わたしは店長の指示だから断れないし、同じ服を購入して着ようとしても在庫がなかったり。
本人はなにも悪くないのですが、ワキガについて周りは口を出すことができないので難しいですよね。
意外と多い。職場の女性のワキガ
デパートのロッカールーム
アパレルの仕事を退職してから、デパートで働き始めましたが、そこでもワキガの人は結構いました。
結構大きなお店だったので、全女性従業員で使用するロッカールームもすごい広さでした。
全館適度な温度に保たれてはいても、やはり忙しい時や作業をすると汗をかきます。
ロッカールームは窓がなく換気扇だけだったので、ワキガ+制汗剤+足の消臭スプレー+色んな香水のニオイが混ざると、それはもうとんでもないニオイでした。
このニオイから一刻も早く逃げたいと思った日々のせいか、今では着替えのスピードが早くなったほど。
保育士の友人から聞いたワキガのはなし
また、保育士をしている友人から、ワキガの同僚が子どもに「先生くさーい!」と言われていた、というのを聞いたことがあります。
子どもって時に残酷です。
ですが、純粋な子どもたちがいる環境だからこそ、このような形でワキガに気づくことができて、対策を考えるきっかけにもなります。
大人同士で深刻に考えるよりも、よっぽど前向きで良いなと思いました。
妊娠中のスーパーでの体験
また、職場ではないですが、わたしが妊娠してつわり真っ最中の時に、スーパーのレジの女性がワキガで気持ち悪くなったことがありました。
一緒に行っていた夫にお会計を任せてトイレに駆け込んだことがあります。
妊娠期の女性は特にニオイに敏感と言われていますよね。
普段は気にならない香りも気になったりする妊娠期に、職場にワキガの方がいたら自分はどうなっていただろう、と想像してしまった瞬間でした。
ワキガの女性と親しければ、教えてあげる優しさも必要?
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、ありのままのワキガに関する職場での様子やわたしの体験をお話しました。
鼻が人以上に敏感なわたしの体験談なので、表現が強く感じられた方がいれば申し訳ありません。
ワキガはセンシティブな内容なので、なかなか他人がアドバイスできることではありません。
特に、職場の同僚という立場では、なかなか踏み込んだところまで話せないのが実情です。
また、本人は何も悪くないんですよね。
だからこそ、もし家族や親友などにワキガの方がいれば、親しい人がそっと教えてあげるのが、本人にとっても周りにとっても優しさなのかなと感じた体験でした。