大好きなパートナーと結ばれて、晴れて新婚さんになったものの、
- 「折り合いがつかない・・・」
- 「なんだかうまくいかない・・・」
- 「夢に描いた結婚生活と違う・・・」
という思いが積み重なり、悲しいことに離婚という道を選ぶケースもあります。
もちろん、女性の社会進出が進み、経済的な自立を獲得してきた社会背景もありますが、離婚の多くの割合を占めるものが『性格の不一致』です。
もちろん、これは一緒に生活をしてみないとわからないものですし、離婚原因はそれ以外のさまざまな原因が重なっていることでしょう。
ただ、この性格の不一致というのは『歩み寄り』と『思いやり』で改善できるものではないか。
できることなら愛し合う2人が末永く添い遂げてほしい、というのが筆者の思い。
そこで、自身も11年前に結婚し、3人の子育て中でございますが、そんな自身の体験や男性保育士として相談を受けた経験から思う、新婚夫婦の家事分担についての考えをお伝えしたいと思います。
【わが家の家事分担例】家事分担は新婚のうちから少しずつ慣らしていく
なにを話すよりも先に、お恥ずかしながら実際のわが家の家事分担例を参考までにご紹介します。
夫
・ゴミ出し
・洗濯全般
☆風呂掃除
☆トイレ掃除
妻
・料理
☆衣替えの作業
・キッチン周りの管理
新婚とは到底呼べない10年夫婦ですが、共働き家庭なので、いつもお互いに家事の時短は意識しています。
特に便利な時短家電はできるだけ取り入れて、時間と疲労をできるだけ減らすようにしています。
- ドラム式の洗濯乾燥機→干す・取り込む手間を省く
- 食器洗浄機→洗う手間を省く
家電は値段が大きい買い物になりますが、これまでの家事負担を大幅にカットできるのでとってもおすすめです。
また、☆のマークがついている家事は「できる方ができるときに」という分担にしています。
相手に要求するのではなく、気付いたら自分が行うようにしているので、衝突することもありません。
その他は完全に分担しており、「自分の役割を責任もって行う」というようにしています。
新婚時期が肝心!これからの夫婦生活のための家事分担のコツ
愛すべき?穴だらけのイクメン
イクメンが増えて、育児・家事への参加が浸透しつつありますが、まだまだ男性には『家事・育児をしてやってる』という意識が強く残っている場合が多いです。
そして、妻から見ると、雑で穴だらけの家事・育児にも関わらず『俺!イクメンっすから!』と胸を張る男性もいます。笑
これは男性保育士として、面談などでお母さんたちからよく相談を受ける事案でもあります。
ほめて夫の家事分担を習慣化
してやってるという意識を少しでも和らげるためには、新婚時期が肝心。
家事をすること、育児をすることを『習慣化』しましょう。
「これをお願い」と伝えて進んでやってくれる場合は、時折、褒めたりありがとうと伝えながら継続して習慣化につなげましょう。
「分担」よりも「協働」
しかし、ちょっとお願いしただけでは、進んで家事をしてくれるまでになることは少ないかもしれません。
その場合は分担ではなく、協働を提案していきましょう!
同じ作業を進めていくのです。
一緒に洗濯物を取り込んだり、一緒に畳んだり、一緒に料理をしたり。
家事をやらない習慣がつくとその後もやらなくなる?
新婚時期が肝心という意味は、家事をやらない習慣がつくと基本的にはその後も家事をやらない男性が圧倒的に多いからです。
「今までやっていたんだから、1人でできるでしょ」と言われてしまうのです。
だから、できるだけ早めに家事と育児へ参加する習慣作りが大切なのです。
「わたしだけがやらないといけない」と思うと不公平感が増してくるので、イライラが募っていくばかり。
生活が楽しくなくなり、相手が自分を苦しめる存在になります。
そうならないためにも、互いの心の安定のためにも、生活を一緒に営んでいく意識が強く必要なのです。
男でも分担できる簡単な家事とは?
比較的、家事の中でも男性が取り組みやすいものがあります。
- ゴミ出し
- 風呂掃除
- 高所の作業(換気扇・エアコンの洗浄)
- 力仕事(買い物の荷物持ちなど)
などの簡潔でわかりやすい作業です。
分別・仕分けなどの細かく覚えておかなければいけない作業は苦手な傾向があります。
しかし、「これは俺の出番!」と思えるのは高所の作業と力仕事です。
また、機械系の簡単な修理などは進んでやってくれる人が多いので、それをきっかけに、褒めて褒めて、家事への関心を深めさせるのもいいと思います。
新婚の時期は「互いの特性を理解する気持ち」が大切
一緒に生活を始めると、互いのいいところや嫌なところが見えてくると思います。
SMAPのセロリです。
『育ってきた環境が違うから好き嫌いは否めない♪』
しかし、それをそのままにすると『不一致』が深くなってしまいかねません。
そうならないためにも、まずは自分の気持ちを伝える前に相手の癖やツボを掴む意識を強く持つことが大切。
“強く”!です。
これは夫婦がお互いに持つようにしたいですね。
自分だけになると相手は「何を言っても受け入れられる」とまちがった意識を持つようになります。
それを「わたしは受け入れるようにするからあなたも受け入れて」と言える人はそれが1番手っ取り早いですが、そうもいかない場合がほとんどでしょう。
そんな時にお互いの理解する気持ちを育ててくれるのが『家事の分担という手段』なんだと思います。
【動画】リアルな夫婦の家事分担事情と夫の思い
この動画は、旦那さんから家事の大変そうなお嫁さんに家事分担を提案するという、ある意味で斬新な?動画です。
夫婦仲の良さが垣間見えながらホッコリとみられます^^
動画の後半(6:02~)で旦那さんの話す「男性へのメッセージ」「女性へのメッセージ」はまっすぐで思わずうなずいてしまいます。
まとめ
無理のない生活は心にゆとりをもたらしてくれます。
新婚の時期は“新たな人生のスタート”とも言えるかけがえのない時間ですが、それは「ムリをしていい」ということではありません。
今後の2人の人生を支え合いながら楽しむためにも、早い段階から家事への関心と理解を持てるようにすると、円満な夫婦生活を送る一助となるでしょう。
ぜひ、小さなことから取り入れて、素敵な夫婦生活をお送りください。