猫の恩返しのバロンがかっこいい!その理由と、「耳をすませば」と繋がっているって本当?

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「猫の恩返しに出てくるバロンがかっこいい!」

「どうして『耳をすませば』と繋がっているの?」

「スタジオジブリの作品には猫が多く出るよね」

誰もが必ずと言ってもいいほど見たことがあるスタジオジブリの名作映画。

その中でも「猫の恩返し」に出てくるバロンのカッコよさはジブリの中でも1番と言っても過言ではありません!

この記事ではバロンのかっこいい理由や「耳をすませば」と繋がっている理由、なぜジブリ作品には猫が多く出てくるのかを解説します。

猫の恩返しのバロンがかっこいい理由

「猫の恩返し」に出てくるバロンとは、猫の国で無理やり結婚させられようとしている主人公・ハルを助ける『猫の事務所』の所長。性格は冷静沈着、紳士的で剣術の腕前も一流、そして身体能力にも優れているというかっこいい要素満載の猫です!

この説明だけでもカッコよさは分かりますが、さらにカッコいい部分を3つ紹介していきます。

  1. バロンのセリフ
  2. バロンの声優
  3. 意外な本名

①バロンのセリフ

冷静沈着・紳士的なバロンはその姿や性格のとおり、カッコいい名台詞を残しています。

「だめだ、ハル。自分を見失うんじゃない!君は君の時間を生きるんだ!」

このまま猫の国に住み続けてもいいかな、と錯覚し始めたハルにかけた言葉です。

この言葉は現代社会を生きる私たちにも響くものがありますよね。

自分はだれのために存在するのか、だれのために頑張っているのか、その答えが「君は君の時間を生きるんだ」と、自分は自分のために存在して生きていいんだよ、と言われているようです。

「人が持つ想いや願い、そういうものを込めて作られたものには、いつしか心が宿る」

実はバロンの正体はただの猫ではなく、猫の人形。そんなバロンには一緒に作られた「ルイーゼ」という恋人がいます。

バロンとルイーゼを作った人形職人が『人を愛する想い』を込めてくれたのを知っているからこそ、この言葉が出たのかもしれません。

「俺を信じろー!!」

なかなかストレートにこんな言葉を言えなくないですか!?それを力強く言われたらもうキュンとしてしまいます。

普段のバロンの一人称は「わたし」なのに、このセリフの時だけ「俺」になるのもまたキュンとします。

②バロンの声優

「猫の恩返し」のバロンの声優さんは『袴田 吉彦』さんです。俳優としてドラマや舞台に出演されてる方です。

静岡県出身、身長180cmという長身で「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞しています。

バロンの声優さんがジュノンボーイだとは・・・中の人もバロンに負けないくらいカッコいいんですね!

そんな袴田さん、実は声優としては2作品にしか出演していないそう。

  • 猫の恩返し
  • ダイナソー

なんとこの2作品のみ!あんなにいい声なのに声優業をやらないなんて、もったいない気がします。

③意外な本名

「バロン」って本名ではないって知っていましたか?

作中で『私はフンベルト・フォン・ジッキンゲン!ハルを迎えにきた』と、本名をいうセリフがあります。

「フンベルト」は中世ころから存在するドイツの男性の名前。「フォン・ジッキンゲン」はドイツで13世紀あたりまで遡ることができる貴族のラストネーム。

その立ち姿や性格に合う素敵な本名ですよね♪

でもなぜ「バロン」と呼ばれているのか疑問に思いませんか?

その答えは、英語で『男爵』を『Baron:バロン』、バロンは貴族のラストネームを持っているので「フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵」となるため、最後の「男爵(バロン)」の部分だけで呼ばれています。

猫の恩返しのバロンがカッコいい理由についてお分かりいただけたでしょうか?

実はスタジオジブリの作品にはバロンが出てくる映画がもう1つあります。

もう1つのバロンが出てくる映画「耳をすませば」を理解すると、猫の恩返しがもっと面白くなります。

そこで次の項目では「猫の恩返し」と「耳をすませば」の関係性について解説します!

「猫の恩返し」と「耳をすませば」は繋がっている

「猫の恩返し」と「耳をすませば」、タイトルからは繋がっているように思えないですよね。

作中の舞台や時代もまったく違うのに繋がっているとはどういうことでしょうか。

「耳をすませば」でぜひ見てほしい3つのポイントと絡めて説明いたします!

  1. 「耳をすませば」にバロンの人形が出てくる
  2. 「耳をすませば」の月島雫が描いた物語が「猫の恩返し」
  3. 人形のバロンの目には宝石が入っている

①「耳をすませば」にバロンの人形が出てくる

バロンは「耳をすませば」の作中、『地球屋』と呼ばれるお店に置かれている猫の人形として登場します。

地球屋の主人がドイツの留学中にカフェで見つけた猫の人形・バロンを見つけ、カフェの人に譲ってほしいとお願いをしますが「バロンの恋人・ルイーゼが修理中でまだ戻ってきていない、2人を引き離すことはできない」と断れてしまいます。

諦めかけた地球屋の主人でしたが、そこにある女性が「自分がルイーゼの人形を引き取って必ず2人を再会させる」と申し出て、地球屋の主人はバロンを譲り受けることが出来たのでした。

しかしその後第二次世界大戦が始まってしまい、女性とルイーゼの行方も分からなくなってしまいました。

バロンは現在も恋人・ルイーゼと一緒になれる日を地球屋で待っていると思うと切なくなりますね(;;)

ロマンチックだけど切ない背景がバロンにはあったんですね。

「耳をすませば」の月島雫が描いた物語が「猫の恩返し」

スタジオジブリの作品は2つの映画に関連性が見えるものは多数あります。その中でも「猫の恩返し」と「耳をすませば」は少し特殊な関連性です。

「耳をすませば」の主人公・月島雫が書き上げた小説が「猫の恩返し」となっています。

なのでただ単に猫の人形としてバロンが登場するだけでなく、「耳をすませば」のスピンオフ作品として「猫の恩返し」が制作されたということですね。

先ほどのセリフでも紹介した「人が持つ想いや願い、そういうものを込めて作られたものには、いつしか心が宿る」というバロンの言葉は、まさに月島雫が書いたバロンのことのようですね

③人形のバロンの目には宝石が入っている

猫の人形として登場したバロン、目に宝石が入っていてとても印象的なんです。

その宝石の種類を調べてみたところ、雲母片岩(うんもへんがん)というエメラルドの原石を含む鉱物

そしてバロンの宝石の目には傷がついたような跡があります。これは人形職人が布張りをした際にできた細かい傷だそうです。

その傷に太陽の光が当たると眩い光になり、キラキラときれいな緑の目を演出しているそう。

バロンが心を込めて作られたのがこの目からも分かりますね♪

いかがでしたでしょうか。「猫の恩返し」と「耳をすませば」の両方を観たくなりましたよね!

そういえばスタジオジブリの作品には猫が多く出てくると思いませんか?

そこでなぜ猫が多いのか、どれくらい猫が出てくるのかを調べてみました。

ジブリの作品には猫が多く出てくる

「猫の恩返し」や「耳をすませば」にもたくさん出てきた猫。

そのほかのスタジオジブリの作品にも思い浮かぶ猫キャラはいるんじゃないでしょうか?

  • 猫のキャラクターが多い理由
  • スタジオジブリの猫キャラ

①スタジオジブリ作品に猫のキャラクターが多い理由

筆者は「宮崎駿監督が猫好きだから猫が多く出てるのかな」と思いましたが、全然そんなことありませんでした!

むしろ宮崎監督は犬派だそうです(笑)

ただスタジオジブリでは「ウシコ」という猫を飼っていたそうです。

実際にこのウシコをモデルとした猫キャラクターも多数います。

宮崎駿監督が好んで猫キャラクターを使っていたわけではないようですが、スタジオジブリにとっては猫は縁が深い動物なんですね。

②スタジオジブリ作品の猫キャラ

ではスタジオジブリの猫キャラがどれくらいいるのでしょうか?

バロン(猫の恩返し、耳をすませば)

ムタ、ムーン(猫の恩返し、耳をすませば)

ネコバス(となりのトトロ)

ジジ(魔女の宅急便)

ニーヤ(借りぐらしのアリエッティ)

ちなみにこの中でウシコがモデルとされているのはムタ、ムーン、ニーヤだそう。

さらに猫の種類としてジジはもちろんご存じの黒猫、バロンはアビシニアンです。ネコバスは化け猫なのでモデルはないそうですが、見た目的には茶トラ猫ですね!

猫の恩返しに出てくる猫たちの種類も様々で面白いよね♪

まとめ

おさらい
  • 猫の恩返しのバロンがかっこいい理由は、セリフや生い立ち、それに合った声優さんが素敵だから!
  • 「猫の恩返し」と「耳をすませば」は繋がっている。バロンが生まれた経緯が分かる!
  • スタジオジブリ作品には猫キャラが多く出てくるのは、「ウシコ」という猫を飼っていて猫と縁が深いから!

猫の恩返しのバロンがかっこいい理由、「耳をすませば」との関連性、そして猫キャラが多い理由についてをお届けしました!

ぜひ「耳をすませば」でバロンを見つけて「猫の恩返し」で月島雫ちゃんが書いたバロンの物語を感じてみてください。

ご覧いただき、ありがとうございました♪