子どもたちは今日もいたずら真っ最中ですか?
元気でいいですね♪
しかし毎日見ている親からすれば、本当に大変なこと。
この記事では、「怒ってばかりでちょっと疲れた」というお父さんお母さんに、幼児教育講師歴15年のわたしの経験から、使いやすい褒め言葉の例を3つご紹介します。
子どものやることって、実は無駄なことは1つもないんです。
ぜひ今日から使ってみてくださいね。
今日から使おう!基本の子供の褒め言葉例3選
子どもを褒めるときのポイント
まず、子どもを褒めるときは、「結果」を褒めず「過程」を認めることを意識しましょう。
結果を褒めてしまうと、モチベーションが「自分のため」ではなく「お父さんお母さんに褒められるため」になってしまい、顔色を伺うくせが付いてしまいかねません。
また、大好きなお父さんお母さんに褒められるためにがんばろうとすると、子どもにとって大きなプレッシャーとなります。
反対に過程を褒めるようにすると、「結果は出なかったけどがんばることはできた!」と結果からは得られない達成感を自分の中で得ることができます。
すると、外からはコントロールしづらい「自己肯定感」を育むことにつながるので、「なんでも臆せずチャレンジしよう!」という、自発性を促すことができます。
ですので、お子さんを褒めるときは結果ではなく「過程」を中心に褒めてあげてください。
基本の褒め言葉例3選
では、よくある褒めるシチュエーションごとに、具体的な褒め言葉の例をご紹介します。
- 褒め言葉例①|テストで良い点を取ったとき
- 褒め言葉例②|上手に絵をかけたとき
- 褒め言葉例③|ご飯を全部食べたとき
褒め言葉例①|テストで良い点を取ったとき
「100点取ろうと毎日勉強していたのがえらいね」
褒め言葉例②|上手に絵をかけたとき
「ここまで1人で書いたことがとっても偉いね」
褒め言葉例③|ご飯を全部食べたとき
「残さないで食べようとしたことがえらいね」
良い結果が出なくても問題なし
はじめはなかなか慣れないかもしれません。
また、結果が伴わないと「この褒め方はうちの子には刺さらないんじゃないか」と思うこともあるでしょう。
その場合は、無理に褒める必要はありません。
その子が考えた過程を一緒に聞いてあげるだけでもOKです。
- 「どんなことを工夫したの?」
- 「今回はなににチャレンジしたの?」
- 「あなたはどこが大事だと思ったの?」
といったように、本人の考えを引き出して聞いてあげて、「そっかぁ!それはよく考えたね!いいじゃない♪」と途中で考えていた過程を認めてあげてください。
子どもは過程を認めてもらえたことで、次も工夫を凝らしてみようと次への意欲につながりやすくなります。
子どもを褒めることの3つのメリット
ここでは子どもを褒めることの3つのメリットについて、改めてお話ししたいと思います。
- ①子どもに自信をつける
- ②自己肯定感を育むことができる
- ③やる気がでる。意欲がわく
①子どもに自信をつける
子どもってお母さんが大好きです。
自分の大好きなお母さんに褒めてもらうことで「自分もできる!」という自信を持つことができます。
お母さんたちも大好きなアイドルや俳優さんに
「がんばってるね!」
「よくやったね!」
なんて言われたらテンション上がりませんか?
それと同じです(笑)
②自己肯定感を育むことができる
自己肯定感って何でしょう。
- 自分は価値のある人間だ
- 自分は大切なんだ
- 自分は愛されているんだ
など自分を肯定できることです。
お母さんに褒められることで子どもは自己肯定感が育ちます。
自己肯定感が高い人って何がいいのでしょう。
自己肯定感のある人は何に対しても積極的で、仕事、恋愛、どんなことにもチャレンジできるようになります。
現代は自己肯定感の低い子どもが多いと言われています。
自己肯定感が低いとチャレンジする前から「どうせ無理だから」などとあきらめてしまったり、自信のなさが露呈してしまいます。
③やる気がでる。意欲がわく
褒められることで脳から「やる気ホルモン!」が分泌されて、積極性ややる気を生み出すことができると言われています。
褒められると子どものやる気はUPし、「もっとやってみよう」、「こっちもやってみよう」と意欲的に行動ができるようになります。
褒める子育てはプラスに働くことが多いパワーです。
やってはいけない⁈避けたい褒め方
①何でもかんでも褒める
子どもを褒めるために、「すごいね!」「上手!」などを連発してしまうことがあると思います。
しかし、何でもかんでも褒めていると、「おだて」になってしまうことがあります。
何でも褒めることで
「わたしって、僕って特別な存在」
「僕って他の人よりすごいでしょ!」
と勘違いする人に育ってしまうことがあります。
②子どもを操るために褒めること
「すごい!あれもできるんじゃないの?」
「上手だね~。こっちもできたらもっとすごい」
などと子どもを操るために褒めるお母さんがいますね。
でもこのような褒め方だと
「これをしたらもっと褒めてもらえるかな?」
「褒めてもらえないんだからやらない」
というようなあざとい考え方になってしまいます。
③親の思い通りになった時だけ褒める
「ごはん全部食べてえらかったね」
「お片付けができてえらかったね」
とお母さんの理想通りになった時だけ褒める。
このような褒め方をしていると、
「できなかった時に褒めてもらえないんじゃないか」とか
「ご飯食べれなかったら悪い子なんじゃないか」
と考えてしまうこともあるようです。
④友達・兄弟と比較して褒める
「●●くんより早くできたね!すごい」
「〇〇ちゃんよりうまくできたね!えらい」
などと比較して褒めていると、
「人に勝つことがえらい」
「人に勝てば褒めてもらえる」
という価値観を持ってしまいます。
他人と比較して自分に優越感を感じたり、他人を見て自分を卑下してしまうこともあります。
⑤結果を褒める
「100点取れたんだ!すごーい」
「上手に作れたね」
などと結果だけを褒めることは褒めたことになりません。
結果を褒めていくと、子どもは
「親の期待に応えられなかったらどうしよう・・・」とプレッシャーになってしまったり、「いい子」になろうと親の顔色を窺ったりする子どもになる可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、子どもを褒めることについてお話しました。
子どもを褒めることって簡単にできそうで、なかなか気を遣う判断のむずかしいことだと思います。
子どものちょっとしたいたずらは、大抵の場合そこから何かを得ているはずです。
無理に褒める必要はありませんので、少しだけ様子を見守ってみてください。
案外、親の方も気持ちが楽になったりしますよ^^