大人気アニメ「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」が2023年4月からスタートしました。
鬼滅の刃は大正時代を舞台にしているため、古い言い回しが多く一度聞いても分からないものもありますよね。
「義勇さんとしのぶさんが言ってた御意ってどういう意味?」「ほかにも古い言い回しってあるの?」
この記事では「御意」の意味や、ほかにも鬼滅の刃で使われていた古い言い回しや四字熟語について掘り下げていきます!
さらに実際に大正時代に鬼はいたのかも気になったので調べてみました。
鬼滅の刃にでてくる「御意」ってどういう意味?
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「御意(ぎょい)」が出てくるのは鬼滅の刃アニメ1期第15話。
富岡義勇と胡蝶しのぶが産屋敷から任務を受けた際に「御意」と発言します。
現代では聞きなれないこの言葉に「?」が浮かんだ人も多いのではないでしょうか。
この言葉は大正時代によく使われていた言葉の1つなんです!
①「御意」の意味
御意の意味は2種類あります。
1つは身分の高い人や目上の人の考えや意向という意味。
もう1つは「御意のとおり」を略した、同意や肯定の返事。
もっと分かりやすく言うと「おっしゃるとおり」や「承知しました」という返事です。
産屋敷が柱である富岡義勇や胡蝶しのぶに任務を言いつけ、2人は「御意」と答えているのはこの同意という意味で使われています。
②誰に対して使うのか
「御意」は身分が上の人、目上の人に対して使う言葉です。
語源は先ほど説明しましたが、昔は完全な縦社会で身分が上の人の言うことには逆らえませんでした。
「あなたの言うことをききます」が意味するとおり、上の人に反論は許されない社会。
強い服従の意味も込められて「御意」が使われていました。
鬼滅の刃では産屋敷が上司、柱たちと鬼殺隊隊員が部下という関係になるので「御意」が使用されていたんだと思います。
③「御意」と「了解」の違いはある?
気になるのが「了解」も同意の意味としてよく使われますよね。
「御意」でも「了解」でもどちらでも良いんじゃないかと思ってしまいますが、実は同じ意味をもつ「了解」は目上の人に使うべき言葉ではないんです!
「了解しました」と丁寧語になおしても目上の人には使えません。
ですが「御意」を現代で使う人はいません。
今は「御意」のかわりに「承知しました」を目上の人に使うのが一般的です。
「御意」は同僚や友人にも使えると思ってました!調べると細かい意味が分かってさらに鬼滅の刃を楽しく見れそう♪
ここまで「御意」にポイントをしぼって解説していきました。
鬼滅の刃ではほかにも古い言い回しや難しい言葉が出てきますが、みなさんは意味はご存じですか?
筆者はなんとなくでしか分かっておりません・・・。
そこで続いては、ほかにも出てくる古い言い回しや四字熟語について解説していきます!
鬼滅の刃に出てくる古い言い回しや四字熟語
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作中では大正時代ということもあって、さまざまな古い言い回しや四字熟語が出てきます。
その中でも筆者が気になった言葉はこちら!
- 生殺与奪(せいさつよだつ)
- よもやよもや
- 醜女(しこめ)
以上3点を解説していきます!
①生殺与奪
富岡義勇が発言したこの「生殺与奪(せいさつよだつ)」は名言として有名なので聞いたことがある人も多いはず。
意味はこの漢字のとおり、生かす殺す与える奪うの権利。
富岡義勇の「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」は、「生きるか死ぬかの選択を自分以外の誰かに握らせるな」と言っているわけです。
初めてアニメでこの四字熟語を聞いた筆者は、まず言葉が聞き取れなくて「??」状態でした。
基本は人間と動物の関係性で使われるそうですが、現代ではあまり使わないし聞くこともないですよね。
②よもやよもや
映画「鬼滅の刃 無限列車編」で煉獄杏寿郎が発言したこの言葉も、現代ではあまり聞かないですね。
「よもやよもや」の意味は「まさか、いくら何でも」などです。
寝ている間に鬼の襲撃にあった煉獄杏寿郎が「まさか柱である自分が寝かされて、こんな状況になっているなんて」という感じで発言したのでは、と筆者は思っています。
「よもやよもや」も現代であまり使われませんが、「まさかまさか」に言い換えると現代でも不思議には感じませんね。
③醜女
醜女(しこめ)は愈史郎が禰豆子を見て言った言葉。
意味は「醜い女性、または黄泉の国にいる女の鬼」です。
醜い女性はちょっとひどいですが、鬼の女としての言葉ならピッタリすぎてビックリです!
ですが炭治郎は醜い女性としての意味でとらえたため愈史郎に激怒した、ということですね。
醜女は現代ではあまり聞きませんが、そもそも言葉自体がひどいものなので聞く機会もほぼなさそうな気がします。
大正時代に鬼はいたのか
鬼滅の刃は大正時代を舞台とし、人間を襲う鬼を鬼殺隊が倒していくストーリーです。
では実際に大正時代に鬼はいたのでしょうか?
調べた結果・・・鬼は実在していませんでした!
当たり前ですよね、いたら怖いですよね。
ですが調べていく中で大正よりもっと昔の幕末にはいたのではない、という話を見つけました。
①幕末に鬼がいた?
慶応3年に描かれたという浮世絵に「鬼娘退治」というものがあります。
この絵には赤ん坊を食べている鬼の女性が描かれており、頭に鬼のような角が2本生えています。
この時代では街中に鬼娘が出没して、子供を食べてしまうという噂が流れていたそう。
その証拠に「鬼娘退治」以外にも、鬼が描かれた浮世絵がたくさん描かれているらしいです。
②「鬼滅の刃」に出てくる鬼は病気がモデル?
もう1つ気になった話は、鬼滅の刃に出てくる上弦の鬼は病気がモデル、という話。
上弦の陸・堕姫と妓夫太郎のモデルは梅毒。遊郭で生まれ育ったという設定からも納得できる説です。
上弦の参・猗窩座はコレラ。汚染された食べ物飲み物を摂取すると感染する病気ですね。
その他の上弦の鬼についてもモデルとされている病気はありましたが、どれも人間を長年悩ませてきた病気でした。
作中で人間を襲っているイメージとよく合っていて「なるほどなぁ」と感じてしまいました。
ネタバレにもなってしまうので気になる方はぜひ自分で検索してみてください!
まとめ
- 鬼滅の刃に出てくる「御意」の意味は?目上の人に使う「わかりました」と反論を述べない返事
- そのほかの古い言い回しや四字熟語は「生殺与奪(せいさつよだつ)」「よもやよもや」「醜女(しこめ)」。どれも現代ではあまり使われていない。
- 大正時代に鬼はいたのか?大正時代にはいなかったが、慶応3年ごろにはいたかも!そして鬼滅の刃に出てくる上弦の鬼は病気がモデルだった!
「御意」の意味、古い言葉や四字熟語、鬼は実在したのかまでを解説しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事の内容を思い出しながら「鬼滅の刃」を観ると、また違った視点で観られるかもしれません。
漫画では完結しているのでぜひそちらも読んでみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。